豊饒なる明治

Front Cover
井上克人
関西大学出版部, Jan 31, 2012 - Reference - 262 pages
明治の世には、西欧的近代化の流れの中にあっても「日本人としての矜持と風格」といったものがあった。それはいわば凜乎とした倫理意識と、土着的な共同体意識である。それらは漢籍の教養に裏打ちされた至高なる精神性であったと言ってよい。明治は、思想・文化の面において、日本の精神史上、「豊饒の時代」であった。

Bibliographic information